Adventure India Journey Private Limited 代表

横田絵里香

2016年中途入社

横田絵里香

2016年アドベンチャーに中途入社(写真右端)
Webデザイナー、クリエイティブグループ統括を担当。2022年に一度退職し、2023年に再入社。現在、弊社インド子会社であるAdventure India Journey Private Limitedの代表を務める。

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2022年に、株式会社アドベンチャーはアジアの4カ国に子会社を設立しました。
今回は、その拠点の1つであるインド支社において代表を務める横田にインタビューを行いました。
Webデザイナーとして入社してから、どのような経緯で海外子会社の経営に携わるようになったのか。挑戦を大事にするアドベンチャーならではのエピソードが詰まったインタビューとなりました。是非ご覧ください!

CHAPTER 1:PAST

「急成長していくアドベンチャーでの様々な学び」

ーーアドベンチャー入社。そしてコロナ禍で奮闘した日々

私は最初デザイナーとして入社して、ウェブデザインや広告グラフィック制作を担当するところから始まりました。当時のアドベンチャーはまだ白金の小さなビルのワンフロアだったんですが、そこから非常に早いスピードでアドベンチャーが事業拡大していく様子を目の当たりにしてきました。実際私が入社して2年も経たないうちに、今の恵比寿ガーデンプレイスの大きなビルに移動して、メンバーもみるみるうちに増えて、今では大阪や海外にまで複数の支社を持つまでの会社に成長して。こんな風になるなんて、私が入社した6年前には想像もできませんでした(笑)

その後COVID19という、旅行業界にとってものすごく大変な時期があって。そのときの経験は私の中ではすごく濃いものとして残っています。コロナ禍のこの時期、国からの旅行業界支援策(GOTOトラベル)が始まって、その施策に対応するために社内全体で緊急的なサービス変更が求められました。その時期には私はデザイン分野だけではなくて、プロジェクトマネジメントの部分も任せていただく様になっていたんですが、もう連日連夜の対応に追われて、徹夜で作業する日もあったりして正直本当にきつい時期だったなと思います。

でもそれと同時に、私が在籍していた6年間の中で会社がここまで一丸となれた時期もないんじゃないかと思います。当時は私が所属していた開発部だけでなくて、それまで関わりが少なかったオペレーターさんや営業の方々とも、部署を跨いでコミュニケーションを取らなくてはいけなかったので、社内全体が協力しているというか、ぐっと社内の繋がりも濃くなった感じがしましたね。

また、私にとってはすごく学びが多い時期でもありました。それまで部分的な改修は請けたことがあったんですが、このときにはサービス全体のフルリニューアルのような大規模改修を行わなきゃいけなかったので、skyticketのサービス全体像がよりくっきり見えるようになりました。

ーーグループの統括責任者を務める中での学び、メンバーとの協力の大切さ

こんな流れで徐々に業務範囲が拡張していって、退職前には、今のマーケティング部の原型であるクリエイティブグループの責任者を務めるようになっていました。そのクリエイティブグループというのが、マーケティング担当、テスト担当、デザイン担当、フロントエンド、ライター、翻訳者など、ウェブ開発に関わる様々なジャンルの方が一堂に会している部門でした。そこに加えて業務委託の方やアルバイトの方もいらっしゃったので、一番多い時期では70名程度のマネジメントを求められたんですよ。そこで急に業務範囲がぐっと広がって、自分の専門分野以外もカバーしなければならなくなって、常に自分のスキルや知識不足を痛感する日々でしたね。

じゃあどうして当時やっていけたのかっていうのを振り返ると、私の周りの強力で心強いチームメンバーたちのおかげだったと思っています。それぞれの専門スキルや知識を持った各メンバーが常にアイデアを出しあって、互いに知識を補完し合ったおかげでやってこれました。
なので、私は当時のメンバー1人1人にすごく感謝とリスペクトの気持ちがとてもあるんですよ。1人でできることって限られてるからこそ、互いに信頼し合える関係性でいることが相乗効果となって、良い結果を産むことができるんだと思っています。


当時のクリエイティブグループメンバーとの写真。真ん中で花束を持っているのが横田。

CHAPTER 2:PRESENT

「インドへの移住とそこで見た現地の実情」

ーー「社会貢献とビジネスを両立する」という言葉が、初めて自分の経験と繋がった

先程お話した通り、私は一度退社してから再入社したのですが、まずはその経緯をお話しますね。昨年2月に家族の都合でインドに引っ越すこととなりました。その当時からオフショア計画については耳にしていて、中村社長からも、インドからでも仕事を続けられるのでは?というお話はいただいていました。その点に関してはとても感謝しているんですが、当時はインドの生活環境のクリアなイメージが持てなかったのと、現地での子育てと仕事の両立に不安があって、どっちも疎かにしたくないという気持ちがあったので、一旦けじめをつけるためにも退職を決断しました。

でも実際インドに来てみたら、想像よりもずっと興味深い世界が広がっていて。私にとっては、息子が現地生活に馴染めるかということが一番気に掛かっていたんですが、今息子はクラスメイトの7割以上がインド人で、他に日本人が1人もいない環境でも楽しく学校に通っているので、その心配は割とすぐ解消されました。さらに、私たち家族が出会うインドの方々はすごく優しくてフレンドリーで、お世話好きな人が多いんです。私の拙い英語も嫌な顔ひとつせず一生懸命聞き取ろうとしてくるような人が多かったんですよね。そんな環境のおかげもあり、とても楽しく生活を送れるようになりました。


現地の社員との様子。

インドに引っ越して数か月すると、生活にも慣れてまた仕事したいなという気持ちが出てきました。その時は特に、社会のために自分に何ができるかなということを考えていました。というのも、学校に息子を送り届けるとき毎日学校前のスラム街で、裸足でおなかを空かせたこどもたちに出会うんですね。そこで息子と同年代の子たちのそんな姿を見る度に、いたたまれない気持ちになってしまって。

その子たちに直接お金をあげてたとしても、結局そのお金は親やその地域を仕切る人に渡されてしまって、子どもたちには使われないんですね。さらにはその成功体験によって、親は子どもたちにもっと路上でお金をもらってくるように強要して、学校に行かせないという悪循環になってしまう。なので私は当時から、ビスケットを毎日常備して、お腹を満たせるものを渡すようにしているんですが、それでもやっぱり、この1枚のビスケットで一体何がこの子たちのためになっているんだろうと毎回モヤモヤしてしまうんですよ。これって自分のエゴなんじゃないかとか、まるで免罪符みたいじゃないかとか。それで、この子たちのために何かできる事がないかと考えて、支援事業団体でボランティアすることを本気で考えていました。それが2022年夏くらいの話です。


インドの街中の様子

ーー現地の子どもたちのために自分ができる事を

そのとき、まるで図ったかのようなタイミングで中村社長から連絡があったんですよ。「そろそろ働きたくなったんじゃないか」と。なんでわかったんだろうと思ったんですけど(笑)。その時に本格的にオフショア事業を始めること、そして子会社を設立することを伺いました。そこで将来のビジョンを改めて伺ったとき、アドベンチャーでよく言われている「社会貢献とビジネスを両立する」という言葉を改めて聞いて、初めて何か自分の中に刺さるものがありました。

入社当時からよく聞いたフレーズではあったんですが、正直どこか他人事な感じがありました。ですが社長とお話した時にそれがクリアになった気がしたんですね。もし私がインドの子会社設立に関わることができて、雇用を生み出すことができて、利益をインドに納税できたら、この一連の流れだけで私1人がボランティア活動するよりも格段に大きな貢献ができると思えました。その結果、巡り巡ってインドの地域活性化や発展に繋がり、結果子どもたちの生活の向上にも繋がるのではと考えるようになって。貢献とか、社会発展というと綺麗事のように聞こえてしまうかもしれないけれど、私の中ではこれまでの経験が綺麗に繋がったように感じて、自分も是非関わりたいと思いました。

CHAPTER 3:FUTURE

「アドベンチャーでの仕事は常にチャレンジの連続」

ーーアドベンチャーだからこそ出来るチャレンジ。

これまでを振り返ると、白金の小さなオフィスにいちデザイナーとして入社したのに、まさか自分がインドで子会社の取締役をやらなきゃいけない立場になるなんて(笑)。6年前の自分には1ミリも想像できていなかった大きなチャレンジです。こんな風にアドベンチャーの仕事は、私にとって常にチャレンジの連続だと思っています。そんな仕事を進めるにあたって、インドにおいてもお互いを信頼し合えるような仲間を作りたいです。私自身会社の取締役になった経験はないですし、経理・法的な部分など新しく勉強することが山ほどあります。だからこそ、チームワークを重視してメンバーと強い信頼関係を作りたいと思っています。

私自身はこの会社の代表として、まずはアドベンチャーグループ全体での開発力の底上げに貢献したいと考えています。そしてその後は、インドという急速に拡大中の市場において観光事業も推し進めていくことによって、社会への貢献も拡大していきたいと考えています。


現在、横田が代表を務めるAdventure Indiaのオフィス

ーーある程度の規模がある中でベンチャー企業らしい挑戦ができるのが強み

これまでのアドベンチャーでの日々を振り返って、会社が大きくなっても変わらないと思うのが常にチャレンジングな環境です。私の入社時と比べて、会社の見映えやサービスや取り扱う規模は格段に大きくなりました。それでも、ある程度の規模がある中でベンチャー企業らしい挑戦ができるところが、アドベンチャーの強みだと考えています。私はベンチャー寄りの会社を好んで選ぶタイプなんですが、会社の歯車じゃないって感じられる点や、自分の頑張りによっていくらでも業務範囲を拡大して成長できる点が魅力だと思います。

そんなアドベンチャーだからこそ、前向きな姿勢で仕事に向かうことがすごく大切だと考えています。受け身ではなく、常に自分がキャッチアップしていく気持ちで仕事することにより大きく成長できる。そういった挑戦できる環境がアドベンチャーにはあると思いますね。そういう気持ちや姿勢を持っている人ならば、年齢とかは関係なく活躍できる会社だと感じています。あと個人的にはやっぱり、チームで働くっていうことを大事にしているので、そういったモチベーションを持った人と、是非アドベンチャーで一緒にチームとして仕事をしたいと思っています!

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