グローバル推進室

米川周人

2021年新卒入社

米川 周人

日々グローバル化を推し進めているアドベンチャーでは、日本と海外の架け橋となる人材の重要性が日に日に大きくなってきています。
そこで今回は、弊社のバングラデシュ子会社(Adventure Dhaka, Limited)にて駐在勤務をしている米川にインタビューを実施いたしました。

2021年新卒入社。
入社当初は旅行事業部の営業チームに配属。半年後に、レンタカーやフェリーなどのサービスを扱う事業部へ異動し、サービス責任者を務める。2023年1月にはバングラデシュ子会社に現地派遣となり、アドベンチャー初の海外駐在員として、子会社の経理・採用から法務に関する業務までを担当している。

CHAPTER 1:PAST

「入社半年でサービスを総括する立場へ」

ーー最初に、アドベンチャーに入社した経緯を教えてください。
元々東南アジアの文化に興味があって、大学生になって初めて海外旅行に行ったとき、現地で色んな発見や体験を得たことで、こういう体験を多くの人にしてもらいたいという思いが強くなりました。そういう理由で就活のときは旅行業界を志望していました。そこでアドベンチャーにご縁があって入社したという形です。

ーー入社してからはどんなお仕事をされていましたか?
最初はホテル営業配属でした。その半年後に人事異動のタイミングで、レンタカーやフェリーの担当をやらないか、と声をかけていただいて、それらサービスのプロダクトオーナーを務める事になりました。

プロダクトオーナーという立場になったことで、自分としては視野が広くなった実感がありましたね。営業をしていたときは、どうしても成績ばかり見てしまいがちでしたが、新しいチームの業務では、どうやってサービスを改善して、利益を大きくするかといった視点で物事を考えられるようになりました。成長途中のサービスだったこともあって、自分の施策に対して結果がすぐに返ってくるという部分で、やりがいを感じやすい環境だったと思います。

ーー新卒1年目でプロダクトの責任者になって、不安はなかったですか?
私は元々いろんな事に興味があるタイプで、新しいことに挑戦すること自体にはあまり抵抗感はなかったです。アドベンチャーには、他の会社でスキルや経験を積んでこられた上司が多いので、たくさんのことを学んで成長していきたいというモチベーションでやっていました。

加えて当時、同期が子会社設立などの大きなプロジェクトに携わりはじめた時期だったのも、抵抗感が少なかった理由の一つかもしれません。
(現在韓国子会社社長を務める細谷も、米川と同期入社。)

CHAPTER 2:PRESENT

「正しいことが常に最適解ではないと感じた」

ーー続いて、駐在の話も聞いていきたいのですが、きっかけは何でしたか?
入社2年目の夏に、海外駐在社内公募がありました。実際、そのときすぐに駐在が決まったわけじゃなくて、社長にはその後会議とかでお会いする度に「行ってみれば?」という感じでよく声をかけていただいたんですが、当時は冗談なのか本気なのかわからなかったです(笑)
そうこうしているうちに、バングラデシュ子会社の代表の方から、「1月からでも大丈夫ですか?」というお話が来て、どうやら本当っぽいぞ、となりました(笑)

そのようにして駐在が決まったのが11月で、そこから大急ぎで準備が始まりました。大体1か月くらいで会計や現地の税法・法務など、会社運営に関する知識を詰め込んで、翌年の1月に出発するというタイトなスケジュールでした。

ーー米川さんが駐在員として選ばれた理由は何だったんでしょうか?
それは私も聞いてみたいです(笑)でも考えられるとしたら、新しいことへの挑戦に躊躇がない部分ですかね。基本的に依頼された仕事は断らないタイプで、スピード感を大事にするのも理由としてあったのかなと思います。


駐在先のバングラデシュにて、会議に出席する様子。

現在は80人以上の従業員を抱えるバングラデシュオフィスですが、私が駐在を始めた時は現地社員が10人くらいで、本当に設立したての状況でした。当時の自分の仕事内容は、サービス側から管理側の立場になって、コミュニケーションを取る相手もエンジニアが中心になり、英語を使って業務をするようになりました。そういう意味では今までの仕事内容とはかけ離れているようですが、実際、営業で学んだ相手との関係構築の方法や、サービス責任者の時に得た視座は、今の仕事の土台になっていると思います。

最近の仕事は、1日のうち3〜4時間は採用面接に当たり、あとは会計や法務関連業務、ときどきビジネス面での知見のレクチャー、バングラデシュ人と日本人のコミュニケーションのサポートなど開発側の手伝いをすることもあります。元々バングラデシュ子会社はオフショア開発を目的に設立されたので、現状採用業務が占める割合が大きくなっています。
現地の方の面接をしていると、「グローバルカンパニーで働きたい!」という強い熱意を持った人たちに毎日出会います。バングラデシュはまだ発展中の国なので、いろんなものを海外・日本から学びたいという姿勢と熱量が日本と比べてとにかくすごいな、と感じます。

私は休日に日本語学校で日本語を教えているのですが、そこで出会う現地の人たちからも強い学習意欲や熱意が伝わってきますね。彼らが日本人と直接話す機会は多くないので、少しでも彼らに貢献できているという実感があります。
こういった経験を通して、私もSDGsとかにも貢献したいという気持ちを持つようになり、社内のSDGsコンテストに参加してみたりもしました。
(SDGsコンテスト:2023年6月にアドベンチャーグループ全社員を対象に実施した、SDGsをテーマとしたビジネスコンテスト。)


米川が休日に、現地の日本語学校で日本語を教える様子。

もう駐在を始めて1年近くになるんですが、現地の人と働く中で気付いたのは、「正しいことが最適解」ではないということです。
例えば、会社運営の中で「こういうワークフローが最も効率的だ」と思っても、それを実践するのは人間なので、そこには感情や人間関係など定性的、不可視的な要素が関わってきます。論理的に正しいだけではなく、そういった要素を考慮して仕事を進めていく重要性を実感させられました。
これは、社外の手続きも同じで、明文化された法律や基準に従って手続きを進めようとしても「慣習的に」「前例がないから」と跳ね返されることがあります。そのような問題に対して、相手にうまく説明したり妥協点を探したりと柔軟に考え対応する力が必要だと日々感じています。


米川が休日に、現地の日本語学校で日本語を教える様子。

CHAPTER 3:FUTURE

「ゼロからの組織づくりを実践できる」

ーー今の仕事でのやりがいは?
まず、会社をリードする立場として、会社のルールやワークフロー整備、そしてそれらの浸透といった、ゼロからの組織づくりを実践できる点です。常に苦戦していますが、試行錯誤しながら完璧に近づける努力をすることは非常にやりがいを感じます。
次に、アドベンチャーの目指すグローバル化を進める主体として働ける点です。海外子会社の従業員数の増加に伴って、本格的にオフショア開発が進む中で、会社のグローバル化を進めているなと実感することができます。

そういった活動の中で、社員から「この会社で働くと学ぶことがたくさんある」と言ってもらえたり、時には社外からも活動を評価されたりすることがあり、そういった言葉を貰うとより頑張ろうというモチベーションになります。


現在のバングラデシュ子会社の様子。

ーー今後のキャリアプランを教えてください
直近3年くらいは、今の事業をもっと広げていきたいです。その後は個人的なことになってしまうんですけど、社会に必要とされているサービスを自力で作ってみたいなと思っています。そう考えたきっかけとして、バングラデシュの日常における情報の少なさがあります。日本ではネットでレストランを検索したり、ホテルを予約したりっていうのは当たり前ですけど、バングラデシュではそういう生活を支えるサービスが発展しきっていない。そういう面で、自分が今後バングラデシュに貢献できることがあるんじゃないかなと考えています。

この考えは会社のMVVに通じる部分もあると思っていて、例えば今の仕事上だと、バングラデシュが国を挙げて取り組んでいる外貨不足問題だとか、現地での採用といった面で社会に貢献できているんじゃないかと思います。

ーーアドベンチャーで活躍できると思う人の特徴はなんですか
自分で思考して、それを発信して、スピーディーに実行に移せるの3つができる人だと思います。あと個人的にはポジティブな人がいいなと思います!バングラデシュの人たちも、私や代表から結構厳しめのフィードバックをした時も、謙虚かつ前向きに取り組んでくれる部分に助けられています。そうやって、物事をポジティブに捉えて改善したり、自己成長に繋げようと思ってくれる人が、活躍できる会社だと思います!

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